障害者支援と多様性経営──難病とともに歩む代表が築いた自由と責任の文化

Affairの障害者・難病支援への基本姿勢

株式会社Affairでは、難病や障害を抱える方が、自分のリズムで力を発揮できる職場づくりを目指しています。
本ページでは、当社代表の実体験に基づく理念と、実際の制度・取り組みを紹介します。

私たちは、個人の健康状態や生活背景に左右されず、誰もが誇りを持って働き続けられる社会の実現を目指しています。

Affairの組織文化──難病とともに歩んだ代表の経験から

株式会社Affairの代表は、厚生労働省指定難病(いわゆる「難病」)を抱えながらキャリアを歩んできました。
30代前半で東証プライム上場企業(当時の東証一部上場企業)の執行役員に就任するなど、ビジネスの世界で一定の成果を上げる一方、体調の波に悩まされる日々が続きました。

仕事への責任感と、自身の身体とのギャップ。
「調子の良いときは圧倒的なアウトプットが出せるのに、波があることも事実」──そんな葛藤を抱えながら、必死に働き続ける中で、次第に確信に変わっていったものがありました。

それは、「すべての人が自分に合った働き方をすれば、社会全体のアウトプットはもっと最大化できる」という信念です。
体調や生活事情、ライフステージに関係なく、それぞれが一番力を発揮できるやり方を選べれば、無理に均一な働き方を強いるより、遥かに大きな成果を社会にもたらすことができる。

この考えが、後にAffairの組織設計の根本思想となっていきました。

具体的な制度と取り組み

ここまでに述べたバックグラウンドから、Affairは、どのような制度・取り組みで障害者・難病支援を行っているのか?
具体的には、以下のような制度と環境整備を通じて、障害や難病を持つ方々が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

  • 週休3日制・1日6時間勤務の導入
    業務効率を重視し、勤務時間ではなく、パフォーマンスを最大化する働き方を推奨
  • フルリモート勤務の標準化
    誰もが自宅から勤務可能な仕組みを採用。育児や介護、通院や体調管理と仕事の両立を最大限に支援
  • 評価制度の柔軟化
    成果は1日単位ではなく、月・四半期・年といった中長期スパンで評価。「悪い日もある」をキーワードとしている
  • 非同期型の業務フロー
    Zoom、Teams、Slack、Notion等を活用し、「今ここにいない人」が業務から取り残されない仕組みを整備。
  • 法定雇用率を越えた障害者雇用を実施
    いわゆる「法定雇用率」を大きく超えた障害者雇用を実現
  • 就労支援団体との連携(準備中)
    今後は障害者就労支援NPOや就労移行支援事業所とのパートナーシップを検討中。寄付等の実績はこちら

これらの制度はすべて、「障害者や難病持ちに対する特別扱い」ではなく、社員全員に適用されています。
これが、誰もが働きやすくなるための合理的な設計であると私たちは考えています。

社内で根付く「合理的な」働き方──育児中の社員からの学び

代表は会社員時代、育児をしながら働く、いわゆる「ママさん」社員たちの姿にも強い影響を受けました。
彼女たちは限られた時間の中で、驚くほどの集中力と生産性を発揮していたのです。

「この会議、本当に必要?」
「この資料、今やるべきか?」
常に時間を意識し、最大効率を追求する姿勢は、周囲の社員にも良い影響を与えていました。

この経験を通じて、代表は確信しました。
長時間働くことが成果を保証するわけではない。
むしろ、自分に与えられたリソースをいかに合理的に使うかこそが、プロフェッショナルの働き方だと。

この考え方は、Affairの根幹にある「自由と責任の文化」につながっていきます。
単なるルールの緩和ではなく、社員一人ひとりが自己管理のもとで最大限の成果を出すことを期待する文化です。

代表自身も、NETFLIXの人事戦略を紹介した書籍「NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く」に出会い、改めて、自らの経験や想いは間違っていなかったと確信しました。
Affairは、この「自由」と「責任」のバランスを、創業時から企業文化の核に据えています。

Affairが目指す多様性社会とは

Affairには、働く人間を1分1秒単位で監視するような文化は存在しません
体調が良い日もあれば、悪い日もある。
子どもの行事や家族の介護、予期せぬトラブルが生活を揺さぶることもある。
それが人間であり、当たり前だという前提に立っています。

だからこそ、成果は月単位、年単位といった長いスパンで見守ることを基本にしています。
「今日だけ頑張った」ことを褒めるのではなく、時間をかけて積み重ねた結果に対して、正当な評価を行う。
それが、Affairが大切にする働き方です。

この文化の背景には、代表自身の経験があります。
難病による体調の波に直面しながら、それでもビジネスの世界で成果を出し続けるために必要だったのは、「その日のパフォーマンスの短期的な追及」ではなく、「長い目で見た成果の積み上げ」、さらに言えば「日々の積み重ねによる着実な成長」だったのです。

誰もが調子の悪い日を持つ
しかし、だからといって社会から、企業から、能力を否定されるべきではない。
Affairは、そう信じています。

今後の取り組みと目標

  • 障害者・難病を抱える方々とのパートナーシップ拡大(NPO・福祉法人等)
  • 組織内D&Iデータの開示(現在、著しく高い障害者雇用率や残業ゼロは達成しているが、その他に女性管理職比率などの向上や公表を計画)
  • 就労移行支援事業者との連携による実習制度

参考リンク・資料