危険な出会い系サイト、安全なマッチングアプリ。
マッチングアプリ・婚活サイト業界自体がこのように分けたがっているのでこう思ってしまうことも仕方ないのですが、これは間違いです。
今回は、「安全なマッチングアプリという幻想を捨てよ」という話をしていきます。
こんな方におすすめ
- マッチングアプリを利用していたら、一般ユーザーとは思えない人と出会った
- マッチングアプリにはどのような危険性があるのか、知りたい
- マッチングアプリは本当に安全なのか、疑問に思っている
マッチングアプリは危険?サイコパスがいるから安全ではない?
ネットで出会う危険人物というと、あなたはどのような人を思い浮かべるでしょうか?
おそらく、「危険人物=レイプや殺人、詐欺を行う人」というのがほとんどの人が思いつくことなのではないかと思います。要は、いわゆるサイコパス的な人物像です。
実際、世の中全体を見ると、こういうタイプの危険人物がまったくいなかったわけではありません。
2000年代には、「出会い系サイトで知り合った女性を殺してしまうような殺人鬼」の話がワイドショーを騒がせることも珍しくありませんでした。
闇サイト殺人のような、(出会い系サイトではないですが)ネット経由で知り合って殺人を企てるような輩も、確かに存在しました。
しかしながら、2015年頃にはこういった事件はほぼ皆無と言っていいほど激減し、2024年現在でも同じ状況です。
マッチングアプリ「ペアーズ」等の躍進によって、ネット出会いが怪しいものという認識も少しずつ薄れていきました。
長々と述べてしまったのですが、言いたいことはひとつ。
2024年現在、マッチングアプリや出会い系に潜む危険人物というのは、何人も女性を手にかけるような、シリアルキラーや強姦魔のサイコパスではないということです。
2024年現在では、マッチングアプリや出会い系よりもむしろTwitter等の普通のSNSの方が危険です。
警察庁が発表する「最も犯罪が多かったサイト」は例年、Twitterが1位です。
例えば、一時期ニュースをにぎわせた神奈川県座間市で9人の遺体が見つかった事件でも、殺された被害者は白石隆浩容疑者と「Twitter」で知り合っていたことが報道されています。
安全に見えるマッチングアプリに潜む本当の危険人物とは
残念ながら、2024年のマッチングアプリや出会い系にも危険人物はいます。
その危険人物は、あなたを殺したりしないですし、レイプしたりもしません。ただ、あなたの精神を必ず追い詰めます。
マッチングアプリや出会い系に潜む本当の危険人物とは、モラハラ・DV(非暴力タイプ)・自己愛性人格障害などの言葉で表される人間です。
以下に、モラハラの特徴をまとめたサイトから引用してみたので、ざっと眺めてみると、意外とこういう人がいることに気づくはずです。
- 最初は優しい
- 同情を誘う
- 豹変する
- 密室で起こる
- 平気で嘘をつく
- 暴力は伴わない
- 自分を正当化する
- 後出しじゃんけんする
- 責任転嫁
- 人を利用する
- 共感性がない
- 子供を利用する
- 大切なものを捨てたり、ペットをいじめたりする
- 予定をクルクル変える
- マイルールがある
- 不安にさせる
- 嫉妬深い
- 強欲である
- 外との接続を絶つ
- 言葉で冒とくする
- 相手が不機嫌なのは嫌い
- レポートを書かせる
- 疑問形で責める
- いつも怒っているわけではない
出典:モラハラの特徴
特に赤字にした部分が、典型的なモラハラの特徴です。(一部、サイコパスの特徴と重複していますが別物です)
上記のような行動様式で、相手を精神的に追い詰めてくるのがネットで「モラハラ男」(ただし、男性に限らない)と言われる人たちです。
こういう人間は、会社でも、学校でもいますし、出会い系にもマッチングアプリにもいます。
しかしながら、彼ら・彼女らの危険性は大きいです。こういった人とデートするくらいならいいですが、ずっと付き合ってしまうと精神が病んできます。
マッチングアプリで本当に気を付けなければいけない危険人物とは、表面的に暴力をふるってくるタイプではありません。これは逆に対処しやすいです。
暴力を振るわないモラハラタイプこそ、最初は気づかないし、うっかり彼氏・彼女にしてしまうとひどい目に合う「本当の危険人物」なのです。
マッチングアプリにも業者はいる。ある程度の攻略知識は必要
モラハラタイプとは別に、マッチングアプリで一般ユーザーとは思えない挙動をする人に出会った、という人もいると思います。
そのほとんどはサイコパスなんかではなく、単なる業者です。
業者の多くはイケメンや美女のユーザーのふりをしつつ、お金ありでのエッチをしようとしたり(要は売春)、連絡先交換により個人情報を集めようとしたりしてきます。
また、別のサイトに誘導してくる業者もいます。業者というのはもともと出会い系で良く使われていた用語なのですが、マッチングアプリにも普通にいます。
参考業者は優良出会い系にもいるぞ!見分けて避けるための全知識
業者は、どんな優良マッチングアプリ・出会い系にもいます。
ですので、お金の話が出たり、別のサイトに誘導されたりしたら連絡を絶つことが重要です。また、個人情報を収集されても困らないよう、まずは捨てアドやカカオトークを交換するというのも有効です。
捨てアドやカカオトークとは?
捨てアドとは、「捨てる前提のメールアドレス」の略です。サブアドとも言います。つまり、「出会い系で使い捨てるために取得した無料のメールアドレス」です。
通常はヤフーメールやGメール(グーグルのメール)が利用されます。いつも使っているメールアドレスに迷惑メールが届くのは気分が悪いでしょうから、こうしたメールアドレスを一つ持っておくと便利です。
次に、カカオトークとは「ラインに非常に良く似たメッセージアプリ」です。普通にApp Store(iPhoneの場合)やGoogle Play(Androidの場合)でダウンロードできます。これは「LINE」の代わりに利用できます。
まとめ
以上、今回は「安全だと思われているマッチングアプリに潜む本当の危険性」の話をしてきました。
モラハラからの防衛は自分でやるしかないので、最初は優しく、豹変するタイプだと気づいたら、すぐに関係を切ることが重要です。
また、マッチングアプリでも、男性であればある程度の攻略知識は欠かせません。
業者の対策としては、運営がしっかりしており、業者が少ない最大手ペアーズを使うというのもおすすめです。
完全に安全なマッチングアプリはありませんが、もっとも安全なマッチングアプリはペアーズだと言えるからです。